書籍について

世界の見え方の成り立ち
― 再発する見え方の輪郭をめぐる断面論

同じことが繰り返されているように見えるとき、
本当に繰り返されているのは出来事そのものなのでしょうか。

状況は変わり、関わる人も変わり、場面も問題も変わっていく。

それでも、似た違和感や疲れ、似た不安や判断が、
また静かに立ち上がることがあります。

本書は、その繰り返しを
「見え方の再発」としてそっと観察するための一冊です。


この本について

本書は、考え方を教えるための本ではありません。
何か一つの正しい見方を示すための本でもありません。

扱うのは、日常や現場の中に繰り返し現れる「見え方の輪郭」です。

同じような疲れ。
同じような違和感。
同じような沈黙。
同じような判断。
同じような関係の摩擦。

それらを性格や能力の問題として急いで閉じる前に、
何が繰り返し立ち上がっているのかを静かに見つめていきます。

本書は、SECRAの観察を言葉としてたどるための静かな補助線として置かれています。


この本で扱うこと

本書で扱うのは、次のような問いです。

  • なぜ同じことが繰り返されるように感じるのか
  • なぜ違う出来事なのに、似た反応が残るのか
  • なぜ同じ説明でも、人によって届き方が違うのか
  • なぜ同じ場にいても、立ち上がる世界は同じではないのか
  • なぜ同じ会議や関係の中で、似た沈黙や摩擦が戻ってくるのか
  • なぜ自然に、同じような判断を選んでしまうのか

本書では、それらを原因や責任へ急いで戻すのではなく、
異なる出来事の中に繰り返し現れる見え方の輪郭として観察します。


この本で扱わないこと

本書は、次のための本ではありません。

  • 心理診断
  • 自己改善
  • 行動変容の手順
  • 性格分類
  • 他者理解の技法
  • 社会批評
  • 問題解決のマニュアル
  • 研修メソッド

違和感や疲れ、不安や安心は、診断の対象ではありません。
それらは、その人に経験されている世界を観察する入口として扱います。

本書は、変化を約束するものではありません。
問題の解決を保証するものでもありません。

ただ、すぐに原因へ閉じる前に、
何が繰り返し現れているのかを静かに見るための本です。


SECRAとの関係

SECRAは、人を変えるための方法論ではありません。
心理診断でも、研修メソッドでもありません。

日常や現場の中で、どのような反応が繰り返し現れているのか。
何が前景に立ち上がり、何が見えにくくなっているのか。

その輪郭を観察するための取り組みです。

本書は、その観察を言葉としてたどるために置かれています。


書籍と今後の活動について

SECRAでは、書籍やコラムだけでなく、
観察を言葉として共有する可能性についても、慎重に整理を進めています。

書籍は、そうした場で生まれる違和感や揺れを、
あとから静かに見つめ直すための補助線にもなります。

ただし、書籍を読まなければSECRAに触れられないわけではありません。
また、本書は講演や活動への申込を促すためのものでもありません。

本書は、SECRAが何を大切にしているのかを、
落ち着いて知るための入口です。

現在、講演等の実施体制は準備中です。

具体的な講演・登壇・執筆等を行う場合は、
自営兼業承認または兼業許可の要否を確認し、
必要な手続を行ったうえで対応します。


目次

  • 導入部
  • 前書き
  • 読む前に
  • 翻訳装置――本書で使う言葉について
  • 全体地図――観察はどのように進むのか
  • 序章 世界は、同じようには見えていない
  • 第Ⅰ部 見え方の再発
  •  第1章 世界の問いが、心の問題に縮小される
  •  第2章 反応を入口に、再発する見え方をたどる
  •  第3章 見え方と視点の見えにくさ
  • 第Ⅱ部 見え方をたどる補助線
  •  第4章 見え方をたどる補助線
  •  第5章 焦点としてのレンズ
  •  第6章 世界を区切る地図
  •  第7章 見え方の土台
  • 第Ⅲ部 反応と世界の接触
  •  第8章 自分ごと化するテーマと経験に残る反応
  •  第9章 反応に現れる世界
  •  第10章 異なる世界の接触と見え方の往復
  •  第11章 広がりとしての変容
  • 第Ⅳ部 集団・社会・場に現れる輪郭
  •  第12章 関係の中の見え方
  •  第13章 集団に宿る偏り
  •  第14章 社会に共有される前景と判断
  •  第15章 場を支える見え方
  • 第Ⅴ部 日常へ戻る観察
  •  第16章 日常に現れる輪郭
  •  第17章 距離によって変わる輪郭
  •  第18章 複数性としての統合
  • 終章・巻末資料
  • 終章 揺らぎ続ける世界の輪郭
  • 付録
  • 本書で使った言葉の補助線
  • 報告
  • 謝辞
  • 著者プロフィール
  • 特許出願に関する付記

想定している読者

本書は、次のような現象に関心を持つ読者が、観察の入口として読むことを想定しています。

  • 同じ問題が繰り返されている感覚がある方。
  • 人間関係や組織の中で、同じ違和感が戻ってくる方。
  • 原因追及だけでは整理しきれない疲れがある方。
  • 原因や責任へ急ぐ前に、経験の中で何が繰り返し立ち上がっているのかを観察したい方。
  • SECRAの観察にそっと触れてみたい方。
  • 自分の経験の中で生まれる反応を、あとから振り返りたい方。

読むために専門知識は必要ありません。
言葉を覚える必要もありません。

大切なのは、自分の経験の中で何が繰り返し現れているのかを
少し見つめてみることです。


書籍情報

本書は、日常や現場の中に繰り返し現れる見え方の輪郭を、
静かに観察するための一冊です。

本ページでは、SECRAに関する書籍の内容紹介を掲載します。
出版・入手に関する情報を掲載する場合は、必要な確認を経たうえで、紹介情報として掲載します。


本サイトについて

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