誰が決めたのか、はっきりしない。
誰が引き受けたのかも、明確ではない。
けれど、なぜか責任だけが残っている。
職場や組織の中では、そのような場面があります。
「一応、共有はされていた」
「誰かが確認すると思っていた」
「そこまでは自分の役割ではないと思っていた」
それぞれの言葉は間違っていないのに、あとから見ると、境界だけが曖昧だったことに気づく。
このとき、問題は単に役割分担の不足だけではないかもしれません。
その場で、何が自分ごととして立ち上がっていたのか。
何が他者の領域として背景へ退いていたのか。
どこまでが自分の判断で、どこからが相手の判断だと感じられていたのか。
境界があいまいな場では、同じ出来事でも、見えている責任の形が人によって変わります。
責任だけが残るとき、そこには、役割表には書ききれない見え方の境界が現れていることがあります。
この構造は、講演で扱うテーマの一部です。
境界があいまいなまま、責任だけが残るとき
